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電線管のサイズ一覧と太さの選び方|内線規程の占積率で選定

電線管は、G管・C管・E管・VE管・PF管・CD管・FEP管など管種によってサイズ体系が異なり、収める電線・ケーブルの本数や太さによって使用に適した太さも変わります。

このページでは、電線管サイズの決め方の手順と、主要7管種のサイズ早見表、内線規程にもとづく電線・ケーブルの本数からの選定方法、選定でつまずきやすい点を4つご紹介します。

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電線管サイズの決め方(3ステップ)

電線管のサイズは、次の3ステップで決めるのが基本です。

  1. 収容する電線・ケーブルの種類と本数を確定する

    その電線管に通す電線・ケーブルをすべて洗い出します。
    電磁的平衡を保つため、交流回路の同一回路の電線(単相2線式なら2本、単相3線式・三相3線式なら3本、三相4線式なら4本)は、すべて同じ管に収めることが原則です。
    (内線規程では金属管について規定されていますが、実務上は樹脂管でも同じ管に収めるのが一般的です)

  2. 電線の仕上がり断面積の合計を出す

    収容する電線1本ごとの仕上がり外径(絶縁被覆を含めた外径)から断面積を計算し、内線規程に定める補正係数を掛けたうえで本数分を合計します。
    仕上がり外径はメーカーのカタログ値で若干差があるため、実際に使用する製品の値で確認してください。

  3. 占積率32%(または48%)以内に収まる管径を選ぶ

    電線の断面積合計が、管の内断面積の32%(または条件を満たす場合は48%)以内になる管径を、後述のサイズ早見表から選びます。

電線管サイズ早見表(管種別)

管種によって、同じ「呼び径」の数字でも実際の外径・内径は異なります。管種ごとの寸法を一覧にまとめました。

JISなどの規格で定められているのは主に外径と厚さで、表中の内径はそこから求めた参考値です。
メーカーによって定尺や公差に若干の差がある場合があります。発注前には必ず使用製品の仕様書でご確認ください。

厚鋼電線管(G管)

ねじ切りができる分厚い鋼管で、露出配管や屋外・重量物のかかる配管など、強度が必要な場所に使用します。

呼び径 G16 G22 G28 G36 G42 G54 G70 G82 G92 G104
外径(mm) 21.0 26.5 33.3 41.9 47.8 59.6 75.2 87.9 100.7 113.4
内径(mm) 16.4 21.9 28.3 36.9 42.8 54.0 69.6 82.3 93.7 106.4
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薄鋼電線管(C管)

G管よりも肉厚が薄い鋼管で、G管と同様にねじを切ってカップリングで接続します。屋内の露出配管・隠ぺい配管などに使用します。

呼び径 C19 C25 C31 C39 C51 C63 C75
外径(mm) 19.1 25.4 31.8 38.1 50.8 63.5 76.2
内径(mm) 15.9 22.2 28.6 34.9 47.6 59.5 72.2
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ねじなし電線管(E管)

外径はC管(薄鋼電線管)と同一で、ねじ切りをせずコネクタ・カップリングで接続する管です。施工性が良く、屋内配線で広く使われています。

呼び径 E19 E25 E31 E39 E51 E63 E75
外径(mm) 19.1 25.4 31.8 38.1 50.8 63.5 76.2
内径(mm) 16.7 23.0 29.0 35.3 48.0 60.3 72.6
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硬質塩化ビニル電線管(VE管)

硬質のPVC(塩化ビニル)製の電線管です。金属管と異なりサビの心配がなく、屋外の露出配管や地中配管にも使用されます。

呼び径 VE14 VE16 VE22 VE28 VE36 VE42 VE54 VE70 VE82
外径(mm) 18.0 22.0 26.0 34.0 42.0 48.0 60.0 76.0 89.0
内径(mm) 14.0 18.0 22.0 28.0 35.0 40.0 51.0 67.0 77.0
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※外径はJIS C 8430による値です。内径はメーカー公表の近似内径(参考値)です。

PF管

自己消火性を持つ可とう性(自由に曲げられる)の合成樹脂管です。屋内の隠ぺい配管で広く使われ、単層のPFSと二層構造のPFDがあります。

呼び径 PF14 PF16 PF22 PF28 PF36 PF42 PF54
外径(mm) 21.5 23.0 30.5 36.5 45.5 52.0 64.5
内径(mm) 14.0 16.0 22.0 28.0 36.0 42.0 54.0
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※外径はJIS C 8411適合品のメーカー公表値で、PFS・PFDとも共通です。内径は呼び径に相当する参考値です(JISでは最小内径で規定)。呼び径42・54は取り扱いのあるメーカーが限られるため、製品仕様書でご確認ください。

※PF管とCD管の違いについては「PF管とCD管など電線管の使い分けのポイント」で詳しく解説しています。

CD管

PF管と似た可とう性の合成樹脂管ですが、自己消火性を持たないため、原則としてコンクリート埋設専用の管です(天井裏などの一般的な隠ぺい配管や、露出配管には使用できません)。オレンジ色で区別されます。

呼び径 CD14 CD16 CD22 CD28 CD36 CD42 CD54
外径(mm) 19.0 21.0 27.5 34.0 42.0 48.0 60.0
内径(mm) 14.0 16.0 22.0 28.0 36.0 42.0 54.0
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FEP管(波付硬質合成樹脂管)

表面が波状になった可とう性の合成樹脂管で、電柱からの引き込みや建物間の配線など、地中埋設用として使われる管です。
地上へ立ち上げる部分は、金属管など別の管で保護するのが一般的です。
区間が長い場合や曲がりが多い場合は、ハンドホールを設けて引き入れ区間を分けます。

呼び径 FEP30 FEP40 FEP50 FEP65 FEP80 FEP100 FEP125 FEP150 FEP200
外径(mm) 40.0 53.5 64.5 84.5 102.0 130.0 160.0 189.0 253.0
内径(mm) 30.0 42.0 50.0 66.0 80.0 101.0 125.0 150.0 200.0
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※古河電気工業「エフレックス」の公表値です。FEP管には製品としてのJISがなく(各社とも「JIS C 3653附属書1に規定する波付硬質合成樹脂管」相当品として製造)、寸法はメーカーによって異なります。

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電線・ケーブルの本数から管径を選ぶ(内線規程の占積率)

内線規程の占積率と補正係数による計算は、IV電線などの絶縁電線を電線管に収める場合の基準です。
VVF・CVなどのケーブルを管に収める場合は考え方が異なり、後述の「ケーブル外径1.5倍ルール」を基本に選定します。

このセクションでは、まず絶縁電線の占積率の考え方を説明し、そのあとケーブルの場合の扱いをご紹介します。

占積率32%・48%の使い分け

電線管に電線を収める際は、管の内断面積に対する電線の断面積の合計(占積率)を、内線規程にもとづき一定の割合以下に収める必要があります。

管の太さの規定は配線方法(金属管配線・合成樹脂管配線など)ごとに定められており、金属管配線では、内線規程の金属管配線の節(3110節)に規定があります。

「電線が3本以上なら32%、2本以下なら48%」という説明を見かけることがありますが、これは正確ではありません。
電線の本数ではなく、管の屈曲の程度や引き入れのしやすさで使い分けます。

占積率の基準(内線規程)

48%:管の屈曲が少なく、容易に電線を引き入れ・引き替えできる場合
32%:上記以外の場合(管の屈曲が多い場合や、太さの異なる電線を同一管内に収める場合など)

※同一太さの絶縁電線を収める場合は、内線規程の別表(電線の太さ・本数と管の太さの対応表)から管の太さを選ぶこともできます。

占積率の計算では、電線の仕上がり断面積をそのまま使うのではなく、内線規程に定める補正係数を掛けます。
補正係数は、電線の太さに応じておおむね1.0〜2.0の値が定められており、細い電線ほど大きくなります。

計算式は次の通りです。

(電線の仕上がり断面積 × 補正係数)の合計 ≦ 管の内断面積 × 占積率(32% または 48%)

IV線(単線・より線)の本数別の考え方

IV電線(600Vビニル絶縁電線)は、絶縁被覆を含めた「仕上がり外径」から断面積を求めます。
仕上がり外径は導体の太さだけでなくメーカーによっても差があるため、使用する電線メーカーのカタログ値で確認してください。

例えば、導体径1.6mmのIV電線(仕上がり外径約3.2mm、断面積約8.04mm²)を3本、同一のE管に収める場合を考えます。

導体径1.6mmの単線は補正係数が最も大きい区分(2.0)にあたるため、補正後の断面積は1本あたり約16.1mm²、3本の合計は約48.2mm²です。

E19の内径は16.7mmなので、内断面積は約219mm²です。
その32%は約70mm²、48%は約105mm²で、どちらの基準でも約48.2mm²を上回るため、E19を選定できます。

※実際の選定では、使用する電線の仕上がり外径と、内線規程の補正係数表の値をご確認ください。

VVF・EM-EEFなど平形ケーブルの断面積の扱い

VVFケーブルやEM-EEFケーブルのように断面が平たい(円形でない)ケーブルは、そのままでは占積率の計算に使う「円形断面積」を当てはめられません。

実務上は、ケーブルの長径(幅の広い方の寸法)を直径とする円とみなして断面積を計算する方法があります。
実際より大きめに見積もることになるため、安全側の計算になります。

平形ケーブルを複数本まとめる場合は特に、使用するケーブルの仕様書や、電線管メーカーが公開している選定表・計算ツールでも確認することをおすすめします。

CV・CVTケーブルの選定

CV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)やCVT(CVケーブルを3本より合わせたトリプレックス形)は、動力用の配線でよく使われる太物ケーブルです。

単心・2心・3心・4心など構成によって仕上がり外径が大きく異なるため、IV線と同様に、心数・太さごとの仕上がり外径をもとに管の内断面積との比率で選定します。
CVTは3本より合わせた状態の外接円で断面積を考えるのが一般的です。

ケーブル外径1.5倍ルール(内線規程3165節)

ケーブル配線で、ケーブルを保護管(防護管)に収める場合は、内線規程のケーブル配線の節(3165節)にもとづき、管の内径をケーブル仕上がり外径の1.5倍以上とすることが基本です。
これは占積率とは別の基準で、主にケーブル1本を保護管に通す場合の目安です。

複数のケーブルを同一の管に収める場合は、ケーブルの断面積の合計が管の内断面積の32%以下となるように選ぶのが一般的です。
管路が長い・曲がりが多いなど通線条件が厳しい場合は、より余裕を持ったサイズを選ぶことをおすすめします。

選定でつまずきやすい点

電線管のサイズ選定で、実務上つまずきやすいポイントを4つご紹介します。

1.接地線・中性線は本数に含めるのか

電線管に収める「本数」の数え方は、目的によって考え方が変わる点に注意が必要です。

管のサイズ選定(占積率の計算)では、実際に管内に収める電線はすべてカウントするのが一般的です。
接地線(アース線)や中性線であっても物理的に管の中を通る以上、断面積を占有するからです。

一方、後述する電流減少係数(許容電流の低減)の考え方では、通常時に電流が流れない接地線は、束ねる電線の本数から除外して計算するのが一般的です。

「本数」という同じ言葉が、占積率の計算と電流減少係数の計算とで指す範囲が異なるため、混同しないよう注意してください。

2.許容電流の低減(電流減少係数)とサイズ選定の違い

電線管のサイズ選定における「本数制限」には、性質の異なる2つの基準が混在しています。

ひとつは今回ご紹介した、管に物理的に電線を収められるかどうかという「占積率」の基準。
もうひとつは、同一管内に電線を何本も収めることで熱がこもりやすくなることから、電線の許容電流を低減させる「電流減少係数」の基準です。

管のサイズが十分でも、収容する電線の本数によっては電流減少係数を元に電線の太さを太くする必要があるため、管径だけでなく電線の許容電流もあわせて確認することが重要です。

3.曲がりが多い区間・長い区間での余裕の取り方

計算上は占積率の基準を満たしていても、配管ルートの曲がりが多い、区間が長いといった現場条件では、電線・ケーブルの通線(引き入れ作業)が非常に困難になることがあります。

曲がりが多い区間や長距離の区間では、計算上の管径より1サイズ上のものを選ぶなど、余裕を持った選定を検討してください。

4.将来の増設を見込んだサイズアップの考え方

現状の電線本数だけでぎりぎりのサイズを選ぶと、将来的な回路の増設や電線の追加ができなくなります。

特に隠ぺい配管は後からのやり直しが難しいため、竣工時点での占積率に余裕を持たせておくと、将来の増設や更新工事がしやすくなります。

管種の選び方は別記事で

このページでは電線管の「サイズ・太さの選び方」に絞ってご紹介しました。
PF管・CD管・VE管などの「管種そのものの使い分け(どの管を使うか)」については、別記事「PF管とCD管など電線管の使い分けのポイントまとめ」で詳しく解説しています。
あわせてご覧ください。

「放送受信セミナー」元講師M.Y.

執筆:ソリッドケーブルメディア編集部/監修:M.Y.(テレビ受信向上委員会「放送受信セミナー」元講師)

本記事は、法人向けに放送・通信工事部材の提案や問合せ対応を行う編集チームが執筆し、テレビ受信向上委員会「放送受信セミナー」講師を務めた実績を持つ専門スタッフが監修しています。

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