『LANに色があるのはなぜ?』素朴な疑問に技術者が答えます

LANケーブルを選ぶとき、まず目に入るのが「色」。青、黒、白、黄色、赤…と、まるで色鉛筆のようにカラフルなケーブルたち。

でも、ふと疑問に思いませんか?
LANケーブルに色があるのはなぜ?

今回は、そんな素朴な疑問に、ネットワーク施工の現場を知る技術者の視点からお答えします。

色は“性能”ではなく“識別”のため

まず大前提として、LANケーブルの色によって通信性能が変わることはありません。
たとえば、同じ「Cat6A」規格のケーブルであれば、青でも黒でも性能は同じです。

いろんな色のLANケーブル

ではなぜ色があるのか?

「識別性」や「管理のしやすさ」のためです。

配線現場では「色分け」が命

オフィスや工場、データセンターなど、複雑なネットワーク配線が必要な現場では、どのケーブルがどこにつながっているかを一目で判断できることが重要です。

複雑なネットワーク配線

たとえば

  • 灰色:インターネット回線(WAN側配線)
  • 水色:社内ネットワーク(LAN側配線)
  • 黄:監視カメラ用
  • 黒:電源供給用(PoEライン)

このように色分けしておくことで、トラブル時の原因特定やメンテナンスが格段にスムーズになります。

ソリッドケーブルでは最大13色をラインナップ!

ソリッドケーブルでは、Cat5e・Cat6・Cat6AなどのLANケーブルを、最大13色の豊富なカラーバリエーションでご用意しています。
現場のニーズに合わせて、最適な色を選ぶことが可能です。

選べる最大13色

日本製線製

Cat5eは13色、Cat6は4色販売中。
豊富なカラーバリエーションで配線の識別がしやすく、現場の作業効率と管理性が向上。用途や環境に応じた使い分けが可能です。

Cat5e

Cat6

ソリッド製

Cat5e・Cat6・Cat6Aの用途に合わせて選べる最大4色のベーシックカラー展開。
必要十分な識別性とコストバランスを両立し、オフィスから現場配線まで幅広く対応。

Cat5e

Cat6

Cat6A

ソリッドでは特注カラーも作れます!

Cat5e・Cat6・Cat6Aでこんな色があったらいいな...
でも店頭やネット検索など、既存製品ではなかなか見つけられない...

こういった特注カラーのLANケーブル
ご希望の方はぜひ一度ソリッドまでご相談ください!

すべての色に必ず対応可能とまではいえませんが、一度工場に確認いたします。 ※海外工場のため、ご返答には1週間ほどお時間かかりますこと、ご了承ください。

こちらからお問合せ下さい

カラー見本

色選びのポイント

用途別に色を決める
社内ルールを作っておくと管理が楽になります。
視認性を考慮する
暗い場所では明るい色、目立たせたい場合は赤やオレンジなど。
美観を意識する
オフィスや店舗では、内装に合わせた色を選ぶのもおすすめです。

表示具を使った識別方法も!

また、識別する方法としては、ケーブルのカラーだけではなく、下記のように 表示具を使って識別する方法もあります。

ケーブルマーカーをはめる

ケーブルマーカーをコネクタ付近にはめることで、識別する方法があります。
この方法のメリットは、ケーブル敷設後に識別子(ケーブルマーカー)を取り付けできることです。

ケーブルマーカーをはめる

カラーエフに手書きする

カラーエフに直接手書きし、ケーブルに結びつけることで、識別する方法があります。
この方法のメリットは、文字による識別が可能なため、識別方法が多岐に渡ることです。

カラーエフに手書きする

まとめ

カラフルなLANケーブルで色分け配線

LANケーブルの色は、ネットワークを「見える化」するための大切な工夫です。
性能には影響しませんが、配線の効率化・安全性・トラブル対応力を高めるために、色分けは非常に有効です。

ソリッドケーブルでは、高品質かつ多彩なカラーのLANケーブルを取り揃えています。
ぜひ、現場に合った「色」を選んで、スマートなネットワーク構築を実現してください。