おすすめの分波器と使用例・接続方法を解説

同軸ケーブルとは本来、内部導体と外部導体が同じ軸上に配置された構造のケーブルを指します。
ですが一般的には、同軸ケーブルだけでテレビ接続用の同軸ケーブルのことを指す場合が多いです。

テレビの配線工事を行う際に、同軸ケーブルについて正しく理解することは非常に重要です。

このページでは、同軸ケーブルの基本構造や種類、選び方の基準について、わかりやすく解説します。

ソリッドケーブル関連商品を見る

同軸ケーブルの構造

一般的な同軸ケーブルは以下の4層構造になっています

同軸ケーブルの構造
内部導体(芯線):信号を伝える部分
絶縁体:内部導体を包み、電気的に絶縁
外部導体(シールド):外来ノイズを遮断
外被(ジャケット):物理的な保護

住宅内での用途別種類

種類 特徴 主な用途
5C-FB 太くて低損失で信号の減衰が少ない BS/CS放送や長距離配線
4C-FB 損失と柔軟性のバランスが良い 室内の一般的なテレビ配線
3C-2V 損失は大きいが、細くて柔らかい 短距離配線や柔軟性重視

BS/CS放送や長距離配線なら 5C-FB

太くて低損失で信号の減衰が少ないため、長距離配線や高周波(BS/CS)に最適
FBタイプなので、遮蔽性も高くノイズに強い
やや硬めなので、狭い場所での取り回しには注意

ソリッドの5C-FB

室内の一般的なテレビ配線なら 4C-FB

損失と柔軟性のバランスが良く、家庭用テレビ配線に最適
FBタイプなので、遮蔽性も高くノイズに強い
5Cと比べて細く柔らかいので、室内での露出配線に向いている

ソリッドの4C-FB

短距離配線や柔軟性重視なら 3C-2V

損失は大きいが、細くて柔らかく、短距離配線、防犯カメラ用配線に最適
取り回しが非常に楽な分、ノイズ耐性はあまり高くない
現状では防犯カメラ用途だけで、テレビ用には不向き
古い住宅で3C-2Vがテレビ配線として使われている場合は、交換が望ましい

ソリッドの3C-2V

CHECK!

ちなみに5C・4C・3Cって何?

同軸ケーブルの規格を表す記号の一種です。数字(3, 4,5など)は、絶縁体の直径を表します。数字が大きいほど太くて、信号の減衰量が少なく、伝送能力に優れています。Cは、Coaxial(同軸)の略です。

記号 絶縁体の直径 ケーブル外径(目安)
3C 約3.0mm 約5.5mm
4C 約4.0mm 約6.0mm
5C 約5.0mm 約7.7mm

ちなみにFBとか2Vって何?

同軸ケーブルの構造を規定する記号です。

記号 意味 特徴
F 絶縁体が発泡ポリエチレン 低損失・ノイズに強い
B 外部導体がアルミテープ+編組線の二重構造
2 絶縁体がポリエチレン充実形 コスト重視・標準性能
V 外部導体が一重

同軸ケーブルの選び方

ケーブルの長さと減衰量

伝送距離が長いほど信号の減衰が発生するので、なるべく減衰量の少ない(太い)ケーブルを使用することが望ましいです。室内等の短い距離の場合は細いケーブルでも対応可能です。

コネクタの種類(F型、BNC型など)

接続する機器に適したコネクタ形状を選びましょう。テレビ配線にはF型、監視カメラにはBNC型が一般的で、インピーダンス(テレビ接続用は通常75Ω)も合わせる必要があります。

屋内/屋外の使用環境

屋外で使用する場合は、耐候性・耐水性・防紫外線性などの性能が求められます。同軸ケーブルの外皮材質が屋外仕様に適しているかの確認が重要です。屋内では柔軟性や施工性を重視すると扱いやすくなります。

関連商品(ソリッド製)

Image

ご新規様でも法人・個人事業主様であれば メンバー登録いただくだけで、ご注文いただけます。「メンバー登録の手順」を確認して登録する

コネクタ付同軸ケーブル
巻の同軸ケーブル
同軸コネクタ
同軸専用工具

まとめ

同軸ケーブルは、テレビ信号の伝送において重要な役割を担う配線部材で、安定した信号伝送とノイズ耐性が求められます。用途や環境に応じて最適な種類を選ぶことで、トラブルのないテレビ視聴環境を構築できます。

大画面で高画質のテレビを見る人たち