ハイパスフィルターの用途・種類ごとのメリットとデメリット・選び方を解説

テレビ工事用のフィルターは、特定の周波数帯域を通過・阻止するために使用する受信システム機器です。特定の周波数より高い帯域を通過させるものをハイパスフィルター、低い周波数を通過させるものをローパスフィルターと呼称します。通過させる周波数帯域を通過帯域、通過させない周波数帯域を阻止帯域と言います。

このページでは、ハイパスフィルターの用途・選び方を分かりやすく解説します。

ハイパスフィルターとは?

ハイパスフィルターは、伝送する信号のうち特定の周波数より高い帯域の信号だけを通過させ、低い帯域の信号を阻止するための受信システム機器です。

特に、ケーブルテレビの加入者宅内で、上り信号に流合雑音が混入してインターネット回線速度が低下することを防ぐ目的で使用されます。ほかにも、低周波ノイズの除去や放送波の混信防止など、用途に応じたフィルターがあります。

ハイパスフィルターの用途

テレビ工事におけるハイパスフィルターの主な用途は次の通りです

パイパスフィルターの用途
流合雑音の除去
ケーブルテレビの上り信号に流合雑音が発生すると、インターネットの回線速度が遅くなるなどの影響があります。そこで、インターネットに使用しない伝送系統にはハイパスフィルタ―を設置し、流合雑音を除去します。
低周波ノイズの除去
家庭内や周辺環境によっては、低周波ノイズと呼ばれる外来信号が発生し、伝送路に混入することがあります。ノイズの影響で伝送路の信号品質が下がると、ブロックノイズや視聴不可の発生につながるため、ノイズ除去のためにフィルターを使用します。
混信防止
壁面端子や分配器などの受信システム機器の性能によって、伝送路上に不要な信号が混信することがあります。混信は信号品質の低下を招き、ブロックノイズや視聴不可の発生につながるため、フィルターを使用して混信を防止します。

ハイパスフィルターの選び方

テレビ工事用のハイパスフィルターを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

ハイパスフィルターの選び方

目的に合わせた対応周波数

ケーブルテレビの流合雑音を阻止する、地上デジタル放送の混信を阻止する、など目的に合わせた通過帯域・阻止帯域のフィルターを選びましょう。

電気的性能

通過帯域の挿入損失が少なく、阻止帯域の減衰量が大きいフィルターを選びましょう。特に、伝送路が長距離の場合、挿入損失を極力少なくすることが大事です。

設置環境

特に屋外設置の場合は、対候性・防水性を確認しましょう。屋内用の機器を屋外に設置すると、機器単体の故障だけでなく、伝送路全体に不具合が発生する場合があります。

コストパフォーマンス

単純な価格だけではなく、電気的性能や耐久性などを考慮し、目的に適したフィルターを選びましょう。

専門家への相談

選択に迷った場合は、専門家(メーカーや専門工事会社など)に相談しましょう。

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ソリッドケーブル おすすめのハイパスフィルター

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おすすめポイント

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通常価格:10個~ 280 円

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通過帯域:70~3224MHz / 阻止帯域:10~55MHz
VSWR:2.0以下 / HEX11

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